弊社の取組

産・学共同研究

鹿児島大学との共同研究

2011年より水産学部の山中有一准教授と共に素材としてのウリンの特性・強味を活かしたウリン製魚礁の研究・開発がスタートしました。
様々な研究や度重なる魚礁試作品の製作、海中への沈設実験を経て、2014年4月にウリン製魚礁を日本特許庁に出願し、2016年9月にウリン製魚礁、商品名:マリンクレードルは特許を取得することが出来ました。
2016年3月に初めて販売したマリンクレードルは、今なお設置された鹿児島市内鴨池海釣り公園桟橋下において魚礁として活躍しており多くの釣り客の喜ぶ源となっています。
今後も引き続きウリンの特性を活かした魚礁の集魚効果や育魚効果などをテーマとして共同研究を行いながら、漁業組合などへもこれらの魚礁の利用を推進していく予定です。

京都大学との共同研究

2016年より生存圏研究所の金山教授とウリンの流動成形技術の共同研究をスタートし、その生存圏研究所のミッション研究として京都大学・三重大学・大阪大学・京都府立大学の先生方と共に、2016年には「インドネシア産ウリン材における伐採調達の合法性に関する実態調査と端材の有効利用技術の開発による持続的な木材利用システムの確立」を研究テーマに、そして2017年には「インドネシア産ウリン材の資源の持続性に関する調査および端材の有効利用が資源のライフサイクルに与える影響の評価」を研究テーマとして取り組み、2年連続でインドネシアへの現地調査を実施しました。
また、京都大学・電気通信大学の先生方と共に「インドネシア産ウリン材の効果的な新規接合技術の開発による高強度長尺部材の製造」を研究テーマとして取り組み、その研究結果を生存圏研究所ミッションシンポジウムや木材学会で発表することができ、地球環境や天然資源の有効利用を念頭にウリンの理材活用を提言しています。

 

合法木材について

ボルネオ島で産出されるウリン材(マレーシア名ビリアン)は過去に何度か盗伐材が輸出されたことがあり、一時期インドネシア政府がウリン材を輸出禁止にしたことがあります。
ウリン材は非常に厳しい政府の管理の下、許可業者による輸出と原木から生産工程にかけてのトレーサビリティ(追跡可能性)が求められる樹種として認識されています。

インドネシア林業省はウリン材の輸出を許可制とし、許可を取得した立木、原木、製材工場、モールディング(製品加工)工場を経たトレーサビリティが可能なウリン材に限って輸出許可証であるV-Legal文書を発行し、国外輸出することを認めています。
弊社の調達しているウリンは輸入する際に、合法性検証機関が発行するV-Legal文書という林産品の輸出ライセンス文書を船積書類と共に取得しており、合法輸出された木材です。

一方マレーシアでも合法証明の取り組みが始まっています。マレーシア側ではビリアン材の伐採制限そのものがありませんから輸出は正当で合法です。
しかし、いつでもどこでも伐採できるわけではなく伐採許可を先に取得したリンクから出材します。

我々はボルネオ島マレーシア領のサバ州にある工場から出荷されたビリアンを調達しています。
この工場もサバ州からコンプライアンス(輸出合法性)認定を受けた工場です。

株式会社林田順平商店は合法木材としてのウリンをマレーシアとインドネシアから輸入して販売しております。

 

理材活用について

ウリンという木材は耐久性が高いだけでなく、耐水性、耐腐朽性が格段に高い木材です。
雨にさらされても何十年と腐ることがありません。デッキ材として最適なのはそのためです。
丸太から角材や板を加工するわけですが、丸太の端っこは切り落とされ使い道もなく、すてられたり焼却されたりします。
日本ではこの側板から割り箸を作り、それでも余った端材から爪楊枝をつくります。
私たちはこの、側板から9mmと12mmという日本のエクステリア業界ではまったく流通していなかった薄板を幕板用や板塀用として流通させました。

売れにくいサイズを製品にする活用

売れにくいサイズを木工屋さんにお願いしていろいろな使い方を工夫しています。
水に強い、腐りにくい木材として屋外や園芸での用途に威力を発揮しています。

◆ 段々花壇
板に細めの角材を打ち込んで矢板にした段々花壇は傾斜地を段々畑のような花壇に早変わりさせます。

◆ イージールーフトップ
短尺材をパネル状にして敷き詰めるだけで屋上デッキになったりイベント会場にできるイージールーフトップ

◆ ウリンブリック
板の切れ端をインターロッキングのように敷き詰め除草対策としても便利なウリンブリック

◆ ウリンブロック
短い角材の切れ端を積み上げて壁にしたウリンブロックなど、今までは廃棄したり、焼却処分をされていたであろう端材もさまざまな創意工夫で有効活用しています。

 

東北支援について

2011年に発生した東日本大震災直後から弊社では東北支援活動を行い、震災復興活動として寄付金や名産品(食べ物やお酒)の購買活動を行っています。

・宮城県石巻市立渡波小学校へのウリン製ベンチの寄贈
・宮城県石巻市立稲井中学校へのウリン製ベンチと段々花壇の寄贈
・宮城県石巻専修大学へのウリン製ベンチの寄贈
・宮城県石巻市、一般社団法人こころスマイルプロジェクトへのウリン製遊具やベンチの寄贈
・岩手県宮古市立津軽石小学校へのウリン製ベンチの製作補助と寄贈
・宮城県石巻市渡波小学校の6年生全員へ名前入りウリン製写真立てをプレゼント

単なるベンチ寄贈とは別に、2018年3月に卒業する6年生の生徒達と共に卒業制作としてウリン製のベンチ製作を行い、完成したそのベンチを構内に設置・寄贈し、被災地の皆様の笑顔を取り戻すお手伝いを東北支援事業として行いました。
また2018年3月にはその卒業制作に参加した6年生30名全員に、朽ちることのないウリンで作られた“思い出が朽ちない写真立て”を卒業祝いとして、その贈呈式を開催しました。

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